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昨年販売が開始されたステップワゴン・スパーダハイブリッド、それまでガソリンエンジン搭載モデルしか無く、ライバル他車に販売で遅れを生じていましたが、販売台数も伸び始めステップワゴンの人気の高さを改めて感じますね。
しかしガソリンエンジンもホンダがエコカーとして満を期して開発したエンジンだけに、省燃費で性能の良いエンジンですが、このハイブリッドシステムと比較して年間の維持費はどれだけ差が付くのか興味深いところです。
早速、検証してみましょう。
新型ステップワゴン、ガソリン車1.5(2WD)とスパーダハイブリッドの燃費を表にして比較
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/
こと燃費に関してはハイブリッドモデルの方が理論理屈から絶対に良いことになると思いますが、ステップワゴンに搭載されるガソリンエンジンは、ダウンサイジングターボエンジンで燃費向上のためにターボを使う新しい発想のもとに開発されたエンジンです。
それだけに省燃費性に関しては既に定評を持っているエンジンですが、ハイブリッドと比較してどうなのか、表にしてまとめてみました。
ステップワゴン/ステップワゴン・スパーダハイブリッド | 燃費 |
1.5Lダウンサイジングターボエンジン | 17.0km/L |
2.0Lハイブリッドシステム | 25.0km/L |
※カタログ記載のJC08モード燃費で比較しています。
カタログ記載の燃費比較ですが、やはりハイブリッドモデルの方が燃費が良いですね。
実走行では概ね8割程度に換算すると現実的な燃費になると言われていますが、使用環境や運転の仕方で燃費は大きく変わるので、公平を期すためにカタログ燃費で比較検証しております。
その差8km/Lとは、ハイブリッドの燃費の良さには驚きですね、では仮に毎月1000kmを走行するとして、どれだけの燃費の差が発生するのかシュミレーションしてみましょう。
毎月1000km走行した場合の燃費比較(@140円/L) | 燃費計算値 |
1.5Lダウンサイジングターボエンジン | 1000÷17.0×140≒8235 |
2.0Lハイブリッドシステム | 1000÷25.0×140≒5600 |
毎月1000kmを走行した場合、その差としては2635円ハイブリッドモデルの方が安くなります。
単純に年間で比較すると31620円の差額となり、ハイブリッドシステム搭載モデルの方が燃費が安くなる計算です。
なかなか大きな差額になりますね。
実際にミニバンで20㎞/L~は、なかなか無い数字ですからね、このシステムは既にオデッセイで使用されているスポーツハイブリッドシステムとして定評のあるシステムですが、これをステップワゴン・スパーダハイブリッドに搭載しているので、その性能やパワーはガソリン車以上の物となり、走りの面でもガソリン車よりもパワフルで燃費が良いなどの口コミ評価もあります。
しかし燃費に関してはお得なステップワゴン・スパーダハイブリッドですが、コストで考えた場合でそんなに単純ではありません。
まずガソリンモデルよりもハイブリッドモデルの方が車両価格が高額で、その差額は車両本体価格で50万円ほどありますから、オプション装備などは別としても、この50万円を燃費で埋めるにはかなりの距離を走行する必要が生じます。
前述している31620円の差額で埋めると仮定すると、およそ16年ほど掛かる計算になりますね。
新型ステップワゴン、ガソリン車(2WD)とスパーダハイブリッドの税金を表にして比較!
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/
それでは次に維持に関わる自動車税など法定費用はどうなのでしょうか、自動車には様々な税金が掛けられていますが、昨今ではエコカーに対しては優遇措置として税制減免が行われています。
これがエコカー減税と呼ばれるものですが、減税額は統一では無く環境優遇が深い自動車ほど割引額が増えて行く仕組みとなっており、ガソリンエンジンよりもハイブリッドの方が優遇されています、これにより同じ車種でも搭載されるエンジンなどによって法定費用に違いが発生します。
自動車の関する税金は多種に渡っており、エコカー減税に関わらない税金も多く、少し整理してみましょう。
☆購入時に必要な税金の種類
・自動車取得税(消費税税10%時に廃止)・・エコカー減税対象
・消費税
☆所有するのに必要な税金の種類
・自動車重量税・・・・・・・・・・・・・・新車登録時と車検毎に課税・エコカー減税対象
・自動車税(軽自動車税)・・・・・・・・・毎年、所有期間中課税・エコカー減税対象
☆給油時に必要な税金の種類(給油都度課税)
・消費税
・ガソリン税(軽油取引税)
・石油ガス税
実に多くの税金が自動車には掛かっていますね、給油時の税金はともかく自動車を購入し所有していると自動車税と自動車重量税が毎年や車検毎に掛かり続けることになります。
それではステップワゴンの場合、ガソリンモデルとハイブリッドモデルでの税金を比較検証してみましょう。
・ステップワゴン税対比 | ガソリンモデル | ハイブリッドモデル |
自動車取得税 | 57000円 | 0円 |
自動車税 | 34500円 | 39500円 |
重量税 | 16400円 | 0円 |
両車とも自動車税に関してはエコカー減税対象なので、それぞれ減税されますが減税期間が初年度か翌年までと短いので正規税額で表示しています。
自動車取得税は購入する自動車の総額によって金額が変動しますので、オプションなどを装着して金額が上がると上記の自動車取得税の金額より高くなります。
新型ステップワゴン、ガソリン車(2WD)とスパーダハイブリッドの年間の維持費を表にして比較!
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/
同じステップワゴンでも搭載されるエンジンなどによって税金面で結構、大きくさがあることが解りましたが、実際に年間で見た場合、維持費としてはどれだけ差が発生するのか気になるところでしょう。
しかし維持費として一番、予算の大きいのは燃料費ですがこれは使用環境や運転の仕方などで大きく変わるので、とても難しいですね、単純に燃料費だけを見るとハイブリッド車の方が安くなるのは間違いありません。
整備などのメンテナンス費用も必要不可欠ですが、今の日本車は殆ど故障しないので、定期点検をキチンと受け、オイルなどの消耗品を交換していればあまり気にする必要もありません。
それでは年間維持費を表でまとめてみようと思いますが、単純に比較するのは無理なので少々、シュミレーションを入れてみましょう。
例)家族4人のAさん、市内中心部マンションに住み、駐車場費用を月々2万円を支払っている。
通勤は電車を使用し、車は休日の買い物や小旅行など日曜祝日を中心に使用し平日は奥様が時々、近所付き合いで使用する感じで概ね1年間に5000kmほど走行するような状況としましょう。
ステップワゴン/スパーダハイブリッド | ガソリン車 | ハイブリッド車 |
自動車税 | 34500円 | 39500円 |
車検 | 130000円 | 1100000円 |
ガソリン代 | 46475円 | 28600円 |
メンテナンス費 | 15000円 | 15000円 |
概算てきなシュミレーションですが、年間で概ねこのような感じになり、車検やメンテナンスはホンダカーズを参考にしています。
前述していますが、自動車税はエコカー減税が初年度とハイブリッドは翌年に減税されますし、車検も初回はハイブリッドは2万円ほど安くなりますが、それ以降は上記の金額となります。
こうやって改めて図式にすると維持費に関しては大きな差額は出ていないことに少し驚きですね、もう少しハイブリッドの方が安くなると想像していましたが、大きな差額が発生する箇所はガソリン代で残りは殆ど変わりません。
年間の走行距離の長い人はハイブリッドがお得で、そうで無い場合は購入価格を考えるとガソリン車でも良いのでは?と考えてしまう結果でした。
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